キャスト(鋳物)
キャスト生成するには何度か型を逆転させてジュエリーを作り出します。
貴金属と溶解して型に流し込んで出来たものがキャスト
硬い貴金属でできているにも関わらず何故そのような造形ができるのか。
それは、貴金属を融点まで熱し型に流し込んで冷やし固めることによってその美しい造形が創りだされるのです。
ゴム型を作る
原型を作成したら原型の型の空洞となるゴム型を作成します。
量産ジュエリーであればより生産量を上げるためにもゴム型を複数切る場合もあります。
左の画像がゴム型です。
原型を挟み込んでゴム型を作り、2枚にザクザクと切り開いてゴム型完成します。あえてザクザクさせているのは噛み合わせをしっかりしより表面積を多くさせ、ゴム型に流し込んだ際に流れ出さないようにするためでもあります。
ゴム型からワックス型を作る
そこにワックスと呼ばれるロー材を流し込んでまた原型と同じものを作ります。
ゴム型に何度もワックスを流し込んで多くのワックス型を作ると右図のように同じものがたくさん作れます。
ワックス型をツリー状にし溶解石膏に埋め込んで型を作る
ワックス型をたくさん作ったらそれを無駄なくツリー状にしていきます。
まさしく木々の枝葉かの様な状態にし、極力隙間をすくなくして一度でより多くのキャストが作れるようにします。
左図の左上がツリー上のワックス型です。
その右が石膏に埋め込んだツリーワックス型です。
溶解した石膏にワックスツリーを入れて、石膏が固まったらワックスを流し出してようやく、溶解貴金属を流し込める枠ができました。
キャストを吹く
あとはワックス型の空洞が出来た石膏に溶解した貴金属を流し込んで、キャストを吹きます。
キャスト・鋳物と言ってもこれだけ似たような作業を繰り返す必要があります。
- 原型から空洞のゴム型を作る
- ゴム型から実体のワックス型を作る
- ワックス型をまとめてツリー上に石膏に入れて空洞を作る
- 石膏に出来た空洞に溶解貴金属を流し込んでジュエリーの元となる実体のキャストができる
型、空洞、型、空洞。。。
その繰り返しでようやくキャストが出来上がります。
ジュエリーは大切に使いましょう!