GIA(Gemological Institute of America)米国宝石学会
宝石の鑑定機関、GIAとはどのような組織なのでしょうか
アメリカの非営利団体であるGIA。
世界の宝石鑑定のトップであり、最大の宝石鑑定機関です。
4Cを考案したGIA
- カラット(Carat)
- カラー(Color)
- クラリティ(Clarity)
- カット(Cut)
の4Cを考案したのがGIAです。
国際的な宝石の鑑定機関が制定したこの4Cを世界中のジュエラーや各国の鑑定機関が、
信頼し準規しながらそれぞれダイヤモンドの鑑定を行なっています。
非営利団体(NPO-Nonprofit Organization-)のGIA
利益を追求しない、社会貢献・慈善活動を行う団体を指し、
GIAはこのNPO(非営利団体)という形態をとっていることから、
公正な鑑定をされるという意味で世界中のジュエラーから厚い信頼を得ています。
宝石鑑定のトップ
4Cを提唱し、世界各国で設立されている独自の鑑定機関は、GIAの評価基準をもとに鑑定を行なっています。
GIAに鑑定されたダイヤモンドは特別です
GIAによって鑑定されたダイヤモンド全てに、管理番号が付けられ永久的にその情報がGIAに保存・管理されます。
そして、その鑑定情報と一致するダイヤモンドという証明として、ダイヤモンド自体にもその管理番号が刻印されます。
もちろん、ダイヤモンド自体の美しさを損なうことのないよう、ダイヤモンドのクラウンとパビリオンの間にあるガードルと呼ばれる部分に小さく刻印されます。
その刻印こそが本物のダイヤモンドとして、評価を受けた証となるのです。
GIA JAPANがあります
GIA JAPANとは、日本にGIAが設立した日本宝石鑑別協会です。
教育
宝石鑑定士の教育をも目的として、教育にも力を入れています。
「宝石のスペシャリスト」を育てるというコンセプトのもと、GIAで構成された様々なカリキュラムをもとに、東京校、大阪校、通信教育という3つの学べる場所を提供しています。
宝石学(ジェモロジー)とは
宝石を研究する学問でもあります。
しかし、それだけではありません。
宝石の鑑定に留まることなく、色彩学・ジュエリーコーディネート・マーケティング・デザイン・歴史・貴金属・彫金加工など、ジュエリーを扱う、ジュエラーとして多くの幅広い分野を取り入れた”真のジュエラー・ジュエリーのスペシャリスト”の為の学問なのです。
GG(Graduate Gemologist)とは
宝石学についてのスペシャリスト。
そのスペシャリストになるべく様々な教育を受け、宝石の知識、宝石にまつわるビジネスなど”宝石”への包括的な知識と教養を習得した、宝石界のスペシャリストへの称号です。
このGGは国際的に認められたものであり、世界を股にかけて宝石業界で活躍するスペシャリストが保有している資格なのです。
そのGG取得を目的としてGIA JAPANは教育に取り組んでいる機関になります。
ジュエリーデザインコースもあります
宝石だけが美しくても、身にまとうことはできません。
ただただ飾るだけの宝石も美しいのですが、それをジュエリーとして完成させることでよりその美しさを引き出すことができます。
そのジュエリーデザインもGIA JAPANでは教育カリキュラムとしてコースを設けています。
卒業生の中には自身のブランドを設立したり、大手企業のジュエリーデザイナーとして活躍されている方を多く輩出しています。
出版物
出版物もあり世界中の宝石に関する流行・産業・ビジネス・新たな宝石まで多くの情報を出版しています。
鑑定器具
宝石は非常に小さな美しい鉱物であり、人間の目だけでは完全に鑑定することはできません。
そこで、ルーペ・宝石学用顕微鏡・屈折計・偏光器・ピンセット・天秤など宝石鑑定に欠かせない様々な器具も取り扱っています。